“幻の黒糖”を守る、地域の新たな挑戦。
沖を照らす太平洋と、山々に囲まれた温暖な気候。この恵まれた自然の中に佇む高知県芸西村。かつては村一面にさとうきび畑が広がり、黒糖づくりの香ばしい香りが漂っていました。そんな地域で、江戸時代から続く伝統製法による“白玉糖(しらたまとう)”の製造を守り育てています。
伝統の味「白玉糖」とは
“黒糖”というと濃い茶色のイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、芸西村の「白玉糖」は少し異なります。さとうきびを搾って煮詰め、灰汁を丁寧に取り除きながら約4〜5時間かけて仕上げる。その結果、通常の黒糖よりも淡く、白っぽい独特の色合いを持つ“白玉糖”が完成します。
芸西村の温暖な気候と水はけの良い土地は、さとうきび栽培に最適。しかし、時代の流れとともに国内生産は減少し、いまでは“幻の黒糖”とも言われるほど希少な存在に。そんな中でも、芸西村では地域の手によってこの伝統を継承し続けています。
芸西村の魅力
芸西村は、高知県東部・安芸郡に位置する人口約3,500人の村。太平洋を望む温暖な気候のもと、ナス・ピーマン・トルコキキョウなどの施設園芸が盛んで、「園芸の村」として県内でも知られています。
村内には地元の新鮮な野菜や魚、白玉糖などを販売する産直市「かっぱ市」や、地域活動の拠点となる「集落活動センターげいせい」があり、地域住民と連携しながら活動を進めるための基盤が整っています。
あなたの挑戦が、村の未来を創る。
江戸時代から続く白玉糖の伝統。それを次の世代に引き継ぐために、今こそ新しい力が必要です。地域と共に働き、学び、笑い、成長する。あなたの挑戦が、この村の未来を形づくります。